紙こより画・達磨寺方丈教室①
序
昨年の暮れから、紙こより画を教えて欲しいという女性がおり、今年(1026年)明けて、2回目の教室を行う。1回目は手ぶらで来ていただき、道具の説明などして必要なものを次回から持ってくる様指導。
本日(1/6・火曜)、フルセット持参して参加された。1回目は、「紙こより画」の説明と課題作成を行った。ぶっ通しで5時間行った。トイレ休憩1回のみ。なかなか、タフな女性であった。やる気満々である。今日は2回目、1回目がハードであり、家事が十分出来なかったので、3時間の実施で受けてもらった。
本番開治
12時から開治。受講者は、既に書きたい絵と文字を考えており、一つは、「絵はメロン」「字は不撓不屈」で字も絵も「紙こより」で描きたいと言うので、まず、軽く「メロン」の円を描いてもらった。奇麗な円を上手に書かれたが、面白味も味わいもない。「上手く描こうとしない」「力を抜いて、ラフに描く」ことを勧めたが、硬い。一発で円を描こうとしなくてもいいから、2回途切れても、3回途切れてもいいから「ラフに力を抜いて描く事を進める。なかなか出来ない様でありました。
次に、「紙こより」で「不撓不屈」を書いてもらった。「紙こより」の先で書くので「線」が細い。貧弱な字であった。書くコツ、墨をたっぷり「こより」に吸い取らせ、墨を貯めるところ、流すところなと、線を引く方向など、細かく指導したが、なかなか出来ない。「書こうとするから書けない」、「こよりに任せ、こよりに書いてもらうつもりで」で書くことを指導しても、書こうとするので「面白くない線」が出てくる。紙こより画の文字にしても、絵にしても、書き手が意図しない線が出てくる所に面白さ、味わいが出てくるので、「書こうとしないこと」が基本と指導。
実施
なかなか、書けないので私が書いてみせると、驚きましたね。一発で、なんの苦労もなく書き上げた事にビックリしてましたね。
書こうとせず書く。これが本質なのです。これが、出来るまで、やって貰った。
一葉、私の見本を提示して、書いてもらいました。

メロンと不撓不屈(お手本)
受講者は、メロン栽培をされて家業でされており、なんとか目的を達成したいと言う思いをかけて、「不撓不屈」と「メロン」に挑戦様した。
受講者の「不撓不屈とメロン」
最初の頃は、丁寧に、慎重に書かれていたので、絵も文字も硬くて面白味が感じられなかったのですが、上手く書こうとする「欲」を捨てて、「己を殺して、こよりに委ねる」ことにより、意外な線が生まれてくる事を、体験されて、ここまで書くことが出来ました。

完
今回で2回目の受講でしたが、だんだん「紙こより画」の本質、面白さを体感されて、誰にも書けない、My only picureが描ける様になると思います。彼女は、中々、「向こう意気」の強い女性でしたから。
参考

私が描いた「紙こより画」です。

